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Unsung Heroes

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23 6月

Microsoft Surface で垂直統合はありうるのか?

 MicrosoftがメインストリームのWindows を乗せたPCハードウェアを自ら製造販売するというのは、Surfaceそのものに勝るほど衝撃的でした。
 Apple的な一括設計生産による品質コントロールとスケールメリットを狙った独占的エコシステムの成功を習ってこれを追撃するという見方もあります。
また、これは、 これまで水平分業でエコシステムと共存共栄を果たしてきたメーカーに対する反逆であり、パートナーとの関係がぎくしゃくしたものになるという意見も当然ながらあります。

Microsoft「Surface」がPCメーカーに与えた衝撃

には、Surface発売とともに、ライバルとなったMicrosoftにはPCメーカーからの情報が入らなくなるとか、Windows 8がこれまで国内メーカーが差別化の道具として使っていたプレインストールソフトという文化と相いれないという点を指摘しています。

前者はともかく、後者に関しては少し異論があります。現在のユーザがどれほどプレインストールを気にしているかは疑問で、メーカーPCを買うユーザがプレインストールアプリに魅力を感じているか(たとえばVAIOを買う人は、VAIOの独自のメディアスイートを欲して買っているのか?)と言われると現状はそれほど影響力は無いと思います。
現在は海外製の廉価な通販モデルが幅を効かせており、DVDプレーヤや、ビデオ編集、バックアップなどOSの機能でたいていの人は満足がいく状況ですから、逆に特殊な操作感、ファイル形式などを要求するメーカー製プリインストールソフトウェアは、逆に敬遠するユーザも多いです。
また、アプリを差別化に使えなくなるというのはWindows Phone のノキア端末を見れば、Marketplaceモデルが必ずしもプレインストールアプリの無価値化を進めるものでは無いということは明らかです。

VAIOを求めるユーザはVAIOのスリックなハードウェアのスタイリングとブランドであって、ソフトウェアの魅力の比重は低いでしょう。Xperiaが当初成功したのも、SONYブランドのお蔭で、格好良いランチャーのお蔭ではなかったのではと思います。
Windows 8時代に、まずやらないといけないのは、OS標準機能と大差ない独自デザインのアプリを開発することではなく、タブレット中心のUIに変貌したOSにふさわしい革新的なハードウェアデザインであり、それをMicrosoftがお手本を示したのがSurface。

Surfaceにより、Microsoftは「OEMさん、これより劣るものを出してはいけませんよ、相手はiPadです、中途半端なものは売れません」と底上げを図ったといえるでしょう。
CESで発表された、ASUS,SONY,Acerなどの、野心的なハイブリッドPCは、これまでの常識を覆すものです。
しかしiPadを置き換えるようなアイデアのデバイスはまだ登場していなかったように思います。Surfaceは"iPad Killer"として、苦戦を強いられているAndroidタブレットを尻目に、一気にシェアをとれるのでは、と予感される何かを持った現状唯一の端末ではないかと思います。

iPadを超えるためにはiPadの水準のものを(たとえ他の要因を同一にしても)出してもダメで、先行者の利益を覆すには2倍、3倍もの魅力が必要です。ですので、MicrosoftとしてはPCベンダーに対して、ハードウェア、特に個別のスペックではなく、統合されたシステムとしての整合性とエレガンスを持ったモデルの開発に注力してもらいたいと思っているのではないでしょうか?
また、ハードウェアはともかく、ソフトウェアで各社が勝手なオリジナルソフトウェアをバンドルするよりも、マーケットに英知を集中することで、無駄な分散投資をやめさせたいとも思っているかもしれません。

もしかすると、MicrosoftはSurfaceで利用した技術をOEMベンダーへ開示し、Windows 8の垂直立ち上げのカンフル剤として利用するつもりかもしれません。Surfaceの仕様や技術はすでにWindows 8 PCを開発する企業へ開示されているのかもしれませんね。

リファレンスといって捨てるには、かなり魅力的なデバイスといえるSurfaceですが、もしかすると、これはよく知られたPCメーカーの設計なのかもしれません。あるいは対iPadの旗の元に集まった連合体が作ったのかもしれません。少なくともMicrosoftが他社の力を全く借りずにこれを開発したわけではないでしょう。

Microsoftが利益を得るのはOSやそのうえで動く自社ブランドソフトウェアやサービスであり、Surface販売で得られるものはそれに比べれば微々たるものでしょう。世界シェアトップのゲーム機であるXbox360部門ですら赤字なわけで、ただでさえ、利益率の低い製品になっているPC(SurfaceはPCです キリッ)で単体での利益を出すのはかなり難しいのではないでしょうか?

それよりも、Microsoftが素晴らしい端末を出すことで、市場全体をWindowsに振り向かせ、OEMがそれ以上の製品を出すための足掛かりにしてほしいと思っているのでしょう。
そして、1年後には、「あーSurfaceね、あのプロトタイプっぽいやつ、あったねぇ。でもやっぱり失敗だったね」とあっという間に陳腐化して、OEMベンダの出すタブレットが売れまくっている、という状況を作りたいと思っているのでは?

※ いつもながら、妄想とまで言える適当な推論により書いていますので、あまり真面目に読まないでくださいね。

19 6月

Microsoft Surfaceタブレット登場!

少しBlogはお休み中でしたが、今日の発表はインパクトがありましたので、雑感を書きます〜

2012/6/18にMicrosoftが"Major Announcement"を行うという情報だけが行きかい、様々な憶測が流れていましたが、結果的にはそれらの憶測はあたっていたようで、いい意味で裏切られた感がありました。

Microsoft Surfaceです。といっても昨年新版が出たテーブルトップコンピュータではなくて、”ど”メインストリームのタブレット端末です。電子ブックリーダーでも、ゲーム専用機でもなく、”ど”真ん中のPCです。
これをMicrosoftが自社ブランドで自信を持って出すというのですから、これはインパクトがあります。
Steve Balmerのこぶしも気合が入っていますね:

速報:マイクロソフト Surface タブレット発表

次の写真へ


昨年のbuildカンファレンスで、開発者に配られたSamsung製のWindows 8タブレット(Devloper Preview)をほうふつとさせる黒いシンプルなタブレットです。MSブランドとなると、史上初、PCをMicrosoft自信が提供するというので、これは完全にエポックです。

しかも名称が同社の多点マルチタッチのテーブルトップコンピュータのブランドである、"Surface"を惜しげもなく使い、勝負に来た感があります。旧Surfaceとは別ブランド扱いですが、先進性を表現するブランドとしては、かなり良い選択であったと思います。

Windows on ArmであるWindows RT版と、フルPCである、Intel Core iシリーズ版が選択できるのもライトユーザからヘビーユーザまでに受け入れられそうです。

気になるスペックですが、随所にMicrosoftならではの先進的な工夫が見られます。



(Engadget 日本より)
○ Microsoft Surface for Windows RT

・10.6型 フルHDディスプレイ
・NVIDIA製 ARMプロセッサ(Tegra?)
・32GB または 64GB ストレージ
・microSDスロット
・USB 2.0ポート
・HDMI出力
・画面はコーニング ゴリラガラス2。
・デュアル 2x2 MIMO WiFiアンテナ。
・厚さ9.3mm、重さ576g。
・背面に厚さ0.7mmの展開式スタンド。
・厚さ3mmのTouch Cover は、磁石で側面に貼りつくヒンジ付き画面カバー兼、マルチタッチのフルキーボード + タッチパッドとして機能する。
・またストローク 1.5mmの実キーボードつきカバー Type Cover も用意。
・for Windows RT版の価格はARMベースのほかのタブレットと同程度の予定。発売はWindows 8と同時。

○ Microsoft Surface for Windows 8 Pro
・Ivy Bridge プロセッサ
・ペン入力とデジタルインク対応
・64GB と128GB。価格は同スペックのUltrabook程度

特徴的にはNokia Lumia 800のようなゴリラガラス搭載、ギミック満載のキーボード内蔵カバー、ノートブック的に利用する時に必要なスタンド。

Image


ピンク色のSurfaceカラーは健在のようで、良い部分を継承しているようですね。

ここまで洗練された端末をOEMメーカーから出るのを待っていては、いけないという判断か、リファレンス機を参考に作ってほしいという願いか(これより劣る製品は市場では受け入れられんぞとか)、少なくともAppleのような垂直統合型モデルへ移行しようとする、”はずがない”ので、MSが直接製品を出すことのデメリットは、軽微なものでしょう。
それ以前にWindows RTはOEMメーカへの厳しい仕様要求をして、密に連携しているはずだから、問題は起こらないと思われます。

今後は、以下のような点をウォッチしたいですね:
・日本市場にも出るのか
・MS Storeだけじゃなく、通常のリテールでも売るのか?(ビックカメラとか)
・Surface独特のソフトウェアはあるのか?
・Surfaceブランドは今後も増えていくのか?(デスクトップ版とか)
・Windows Phoneとの関係は?

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